
行ってきました、お芝居を観に。
お芝居と申しましてもひとが演ずるというより
お人形さんを動かして物語を演ずる
人形浄瑠璃のお芝居です。
演目は絵本太功記-尼ケ崎の段(前半)
うふふ…なんのことやらおわかりいただけないでしょう。
筋書きはおおまかに、明智光秀の三日天下と言われる
本能寺の変から十日目の出来事ということになっています。
敵と間違えて実の母親を殺してしまう
光秀を妻がなじるお話です。
とか書くとすごく薄っぺらなあらずじになってしまいますが、
お人形の美しさ、その動きの艶っぽさにほれぼれし、とてもいい時間を過せました。

上演の前にお人形に関して解説がありました。
かしら(頭の部分)をはじめ肩など体の内部には
桐またはヒノキが使われているそうです。
髪は人毛、またはヤクの毛で出来ているとか。
ひとの毛はパーマやヘヤダイ等をしていない
長い髪が必要だそうです。
従って現在の日本では入手困難。
みどりの黒髪がご自慢の日本だったはずが、
今ではミャンマーなどの国にまで
材料を求めているそうです。
顔のおしろいは貝、特にはまぐりの粉。
ひとつのかしらを塗りなおすのに30万円もかかるそうです。
お人形を一体作るのに60万円とか。
納得の美しさではありますが、体験コーナーで持たせていただいた時、手が震えました。

お人形の目や眉や口を動かす為の仕掛けには
セミクジラのひげが必要だそうです。
これもきわめて入手困難。
国指定の重要無形文化財は
思ってもみなかった存続困難の道を
たどっているようです。
ただ幸いなことに今回の演じ手「下中座」さんには
後継者たる若者がたくさん育っている様子。
みなさん不自然な気負いも無くとても楽しそうな明るい顔で
お人形を操っていらっしゃいました。
三人で一体のお人形を動かす三人使いなど、よくもあれほど息が合うことと感心します。
ここでみなさんに朗報です。
お人形の髪の毛で一番探すのが大変なのが、なんと白髪。
あなたの健康な白髪が、今求められているのです。
さあ、これからノーパーマ、ノーヘアダイでせっせと髪を伸ばし
伝統芸能をささえるお手伝いをしてみませんか?
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posted by mokuyoudaiku at 14:02|
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